Philip Kubicki EX Factor 4 Purple Burst

¥ 1,380,000 税込

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商品コード： PhilipKubicki-EXFactor4-PurpleBurst

1985年に発表され、いまだひっそりとメイドインUSAで引き継がれるファクターベースがひっそりと入荷です。

フェンダーで働いていたフィリップ・クビッキさん（クビキよりもこちらが近い発音のようです）が考案。

単なるヘッドレスでなく、いろいろな部分で特許も取られて、当時そして、今でもユニークなベース。

一時期日本でライセンス生産されていたものもあったようですが、2013年にフィリップさんが亡くなられたあとも、ご家族が当時のまま、作り続けられています。


さて、早速細部をみていきますと、40年前とは思えないような３Ｄシェイプ。
渋めのパープルバーストはコンタードど始まる部分もパープルがしっかりと載せられ、もともと立体的な部分をさらに強調しているようですね。

実際に触れていただきますと、とてもフィットするボディデザイン。

定番のアルダーボディにはオリジナルのヘッドレスブリッジに、ハムバッカーピックアップ、オリジナルアンプとフルオリジナル。
ボディデザイン含めてしっかりと考えられていますので、後付け的な違和感もございません。


ネックに行きますと、こちらもファクターらしい、34層のメイプル。
バームクーヘンのような層が強固さを感じますね。
ヘッドレスの場合、特にネックの強化が必要とのことで考えられようで、さらにトラスロッドも入っていますので安心。

エボニー指板はヘッドレスなのにヘッドまで伸びていまして、弦の固定と、「STRING CLIP」というこちらも特許取得済みの開放がEからDへ瞬時に切り替えられる機構。
（これが搭載されたものが「EX」と頭につくようです）

E弦部分に延長された指板は、開放でDとなり、D#にはフレットも。
コントラバスでも見るようなエクステンドな指板、という感じですね。

これを底面に取り付けられた黒いクリップがございまして、親指で持ち上げ、残りの指でE弦をずらし（チョーキング的に）また、親指を戻す。

この動作で、クリップが弦より上になれば、通常の開放E。
クリップが弦より下に（収まるように指板がえぐられています）なると、開放Dのエクステンド、という動きになります。

ちょっと試してみまして、特にチューニングが狂うこともなく、この当時からしっかりと考えられていますね。

エクステンドがある分、長く見えますが、実は32インチと短いスケール。

それでも特にテンションも緩く感じず、ちょっと短いな、とは感じつつも違和感なく演奏に集中できそうなちょうどよいサイズ。

機械ものをみているだけでも、たくさんの発見が止まりませんが、そろそろ鳴らしてみたいと思います。

さて、どこからご説明いたしましょうか・・・
実際に鳴らすところから、始めたいと思います！

アウトプットジャックはブリッジ後ろのくぼみにあり、スタンドに立てても邪魔にならなそうな、ここにも絶妙なデザインを感じます。

プラグインして取り急ぎすべてのノブをぐっと上げますと・・・音が出ません。

ネック寄りから、スタックポットは上がボリュームの下がバランサー。

写真で見る以上の大きなつまみサイズもなにか、オリジナリティを感じますね。

中央のスタックポットは、上がベース、下がトレブルでどちらもブーストオンリー。

さて、音が出ない原因は3つ目のノブ、にございまして、これがダイヤル式になっています。

一番右、時計回りから
１．スタンバイ（ミュート。電源も消費しないそうです）
２．アクティブ・フラット（トレブル・ベース効きます）
３．アクティブ・ミッドカット（トレブル・ベース効きます）
４．パッシブ・フラット（トレブル・ベース効きません）
５．パッシブ・ミッドカット（トレブル・ベース効きません）
６．パッシブ・ハイカット（トレブル・ベース効きません）
となりまして、右いっぱいにしていたため、音がでませんでした。

この6ポジションからお分かりの通り、内部プリアンプもオリジナル。
もちろん、ハムバッカーピックアップもオリジナル。

かちっ、かちっ、と切り替えていただいて、あとはアクティブではトレブルとベースを足してお楽しみください。

ピックアップ自体はハムにしてはぼやけもなく、すっきりきりっとしたサウンド。

２のフラットが一番、パンチがあって、音の通りもよさそうですが、３のミッドカットでおさえたうえで、トレブルベースをぐっと持ち上げると・・・

当時使っていたベーシストたちのサウンドが聞こえてくるようでした。


まだまだ、お伝えしたいこと、たくさん出てきそうなこちらのベース。

40年経ってもどこも手を付ける必要がない完成度。

触っていただくと、フィリップさんがフェンダーで働いていた！というのが随所に感じられる、とても実用的で考えられた、さらにオリジナル満載のベース。

ヘッドレスベースというジャンルではない
「ファクター」というジャンルのベース、とは言い過ぎでないのかも？そんなワクワクが、このベースにはあります。


※塗装面の仕上げが少し粗い部分がございますが、クビッキファミリーが丁寧に作り上げたものですので、ご了承ください。



【主な仕様】
・カラー: Purple Burst
・ボディ: Alder
・ネック:Laminated hard rock maple Bolt-on Neck 23F 32"(plus 2 extra frets)
・指板:Ebony
・ピックアップ:Two Kubicki humcancelling
・プリアンプ: Kubicki 18v Preamp
・コントロール:Volume/Balancer,Bass/Treble（Boost Only）,6Way Rotary SW
・ペグ:None
・ブリッジ:Kubicki with internal tuning machines 19mm pitch
・重量:3.94Kg
・ハードケース付属
・保証:メーカー1年保証